第1部 アンチ・ドーピングの現在 1 |
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第1部は、小幡純子氏(上智大学法科大学院教授)が司会を務めた。パネルディスカッションに先立ち、浅川伸氏((財)日本アンチ・ドーピング機構事務局次長)及び、安松幹展氏(立教大学社会学部助教授)よりブレーンストーミングとしてプレゼンテーションが行われた。 |
浅川氏からは、①ドーピング問題に対応するための国際的な組織である世界アンチ・ドーピング機構(WorldAnti-DopingAgency,WADA)やユネスコなどによるドーピング問題への取り組み、②WADAが行ったドーピング検査の結果1.67%という確率でドーピングが疑われる結果が出ており、国際的にはスポーツ界にドーピングがかなりのインパクトを持って存在していること、③わが国の現状について、検査結果に陽性例は少ないものの日本アンチ・ドーピング機構に大きな財政的後ろ盾がないために、ドーピング教育も低調なことに加え、ドーピング検査数が諸外国と比した場合少ない現状があり、そのためにわが国のアスリート達は国際的にドーピングについてグレーな国から派遣されているという日で見られている可能性があることが報告された。そして、アンチ・ドーピング活動の真の目的は、スポーツという世界共通の財産でもある素晴らしい文化の価値を崩壊させないためであり、クリーンアスリートに対して正当な評価がされる環境を保証することであるとも述べられた。 | ||
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