競技者XはチームAに所属するベテラン選手で、長年チームに貢献してきたが、新任の監督とプレースタイルをめぐって対立し、監督の解任を要求した。しかし、この要求はチームによって拒絶され、反対にXは冷遇されるようになったため、XはチームAを退団し、その後自ら探し出したチームに移籍しようとした。ところが、チームAは、新たなチームへの移籍・選手登録に必要な退団証明書の発行を拒否したことから、XはJSAAのスポーツ調停を利用することにした。
調停では、申立人(X)が一定期間、特定の大会に参加しないことを条件に、被申立人(チームA)が退団証明書を発行し、移籍を承認するとの和解契約が成立した。